彼岸山の歴史
荒廃した里山を拓き、広葉樹の植樹を通じて里山の再生を行なってきました。
京都府亀岡市千歳町の山裾に、「彼岸山」という名の森があります。元々は放置され荒れ果てたスギやヒノキの植林地でしたが、20年以上前から父と共にこれらを伐採し、代わりにクリやコナラなどの広葉樹やアカメガシワやカラスザンショウといった蜜源植物を植え育てる山造りを進めてきました。
いずれも郷土種と呼ばれるこの地に昔から生育していた樹々を選んで植樹し、かつての里山景観を取り戻そうと活動してきました。
里山は見事に息を吹き返し、四季折々の風景をみせてくれます。
元々豊かな水源もあり、今では春には花が咲き乱れ、初夏には緑がまぶしく、秋には紅葉が映える美しい里山に生まれ変わりつつあります。かつては誰も寄り付かなかった彼岸山は、いつしか涼しい風と優しい緑を求める人々が山小屋に集う、癒しの場に変わってきました。
これからも、ゆっくり時間をかけて豊かな森の再生範囲を拡大していこうと考えています
彼岸山はちみつは、日本の原風景からの贈り物です。
彼岸山のはちみつは、サクラ、ウワミズザクラ、ソヨゴ、クリ、リョウブといった昔から里山に生育していた自然の木々、またはレンゲやアブラナなど里の人々の生活に根差した花々から採れるものがほとんどです。まさしく日本の原風景から得られる自然の恵みそのものなのです。
これからも、この美しい景観を守りより豊かにしていくため、昔から自然にあった木々を中心とした森づくりを進めていきます。そして、人だけではなくより多くの動物や鳥、昆虫類にも優しい森を育てていきます。